2009年9月12日

建築論

都心部のヒートアイランド(過熱孤島)対策としてもっとも有効なのは、陸屋根ならば植栽した屋上庭園またはソーラーパネルを、傾斜屋根ならばソーラーパネルの設置を条例で義務づけること。これらの対策によって高層化したビルタイプのたてものがその構造上、コンクリート主体でつくられざるをえない現状から、夜間も熱を蓄積しやすい状態になるのを昼間の熱架橋時点で防ぐ効果がある。
 路面が熱容量の大きなアスファルトでつくられている現状はまた、施工条例の規則によって、その表面塗装を白色にする義務付けによって相当程度、蓄熱を緩和できるという研究報告もある。陽射しの強烈な地中海地方で町を石灰の白で塗る慣習は、多くの人為的灼熱化を工夫でもかなり防げると経験上も教えている。