2009年6月6日

泥船

最も古の
手足の始めから
世界ではきちんと
系統立ったルールが敷かれていた
或る日のことではあるが
その秩序が覆されることになる
第一に彼らは
正当な規則で
世界を等分割して行った
第二にそれから
嘘を真顔で作り出して行った
何もかもおそらく
永遠の昔から繋がり
永遠の先へと流れ去る
少なくともそれが運命だった
涙を拭いなさい
どうやら世の中ではもう
正義が実現されることはないのです
死に逝く人よ
この世をかえりみることない様になさい
何もないのです
既に世の中は
荒れ果ててしまったのですよ
ロールプレイング中の勇者が
町のなかの人に聞いた
囁き声でさえ
どこまでも連なる
中身のない空っぽの頭を持つ
さる達の騙し合いでした
目の前で起こるどんな事件も
それを作り上げた主が
暇潰しにした本のゲームですから
本気になって繁殖劇場に夢中って
いくらなんでもそれは
疲れ過ぎ
あの知能のかけらもないリーダー個体へ
追従してへつらい笑うあなた如き
居なくなろうと別に困る者はない
この意味の見当たらない世界で
一人のこらず人類が絶滅するのをただ
静かに希望していればいい
彼らには救済する方法がない
朝が来れば喰う為の分を奪いに
会社へ通うだけの苦行を背負って
獣類の仲間となったあなた如きに
助け船など要らないのだから
沈んでゆく泥船の中で
神へ祈りなさい