2009年5月12日

神の分析

神と呼ばれる文化的まねごとは様々な地域で伝えられており、凡そ言葉を有する以上の民族では殆どつねに存在する思考様態の一つらしい。神という理念には様々な内容が宛がわれるが、普遍なのはそれが唯一絶対の真似であることだ。
 この言語模倣は世代間の伝達を初期化し直す意図に最もよく適合するが故に、最小の摩擦内で保存的だった。神理念の現実的根拠はその時点で理解不能な出来事を棚上げして世代間伝達系を延長できる思想上の効用にある。つまり究極の暗箱性が神の真似の本質。
 人知が知能容積に依存する未熟な獲得形質に過ぎない限り、人類はまた神理念を保存せざるを得ないだろう。