凡そ文に属した一切は文学であると考えて良い。文学とは文を学ぶという表示を通じて、何らかの思想を伝達するものだ。科学の一切も、その理論知性の働きを重視する傾向はあれ、文を記す限りは文学的。哲学は尚更。
では文とは何か。それは何らかの図式の抽象であり、平面に与えられた多少なりとも定型的な飾り。文字と記号とはこのための最小単位を為す。そして文とはそれらの直列させた一切を云うもの。我々は一切の読み方を基底できない。なぜならそれらの差延はあらゆる文化の源。従って我々が図式を抽象するところのあらゆる直列型様式、すなわち文の様式において伝えるべき情報はみな、究極において文学的。この文化のただならぬ建設が終わったとき、我々は記号を含む文字様式に関する普遍秩序を確立するだろう。思想は文明度に応じて純化されているだろう。