2007年1月6日

審美論

対称についてでさえ建築美と絵画・彫刻についてのそれに関する解釈は異なる。
 西洋では古代ギリシア以来の整然への志向が左右反転を単体の理念とみなす。中国でも権威主義的な完全さ、円満の美鳳としてかの自然趣味を信奉してきた様にみえる。カントの様な西洋哲学者でさえ左右対称が美学であると疑う余地をもたない。がこれらはある複製合理化への類型であり、必ずしも普き根拠をもっていない。
 実際、審美観とは相対的な感覚論だったし、これからもそうである方がよい。いうなれば尺度は目的とはならない。単位についても同様に。それらは個別の文化であり、文明の普遍さに合わない。