2006年8月31日

資本の未来

資本の運命を指導する文明は、我々を恐らくは『福祉天国(welfare heaven)』へ導く。

それは個々人の最大の搾取が、逆説的に、最大の恵与
すなわち「共感の支配権」によって成り立つ、
という命題が抽き出す必然の世風である。

 たとえば第三世界や「南側」への資本からの喜捨こそ最高の投機だ
と資本金融市場に自覚される時が巡り来るならば、
世界の最高の金持ちは国際関係のなかに最適化したままで
――要は、世界市民的な福利の恩恵に浴しつつ――安住できる筈である。