2006年7月10日

知能相対観

人類の理想趣味が普遍的か否かを問え。知能の概括は大脳の性能に依存する。ならば、脳髄が人類におけるより発達した生命体が宇宙の周縁に実存した場合、我々の自己同一性は相対視されなければならないだろう。いいかえれば、地球における現在的な地位についてのみ理想主義は善。
 もし我々より適応力に優れた種が人工的に、ですら発生した場合、人類の生存価値は保険としての単なる多様可能性の範囲にまで還元されてしまうだろう。よって、理想主義は飽くまで仮説にとどまる。だが、尚それは善を求める人々にとっての地球的規範であり続けるだろう。