2024年4月10日

YOASOBI『アイドル』の通俗的な退廃主義アニメーション主題歌文脈とそれを種にした米国政府による国賓待遇の国辱に関する公的批判

どうみても国賓級ではありえない、音楽面では間違いなく三流といえるだろう泡沫ユニットをアニオタ殺到にあやかって米政府との会談に呼びつける岸田文雄は、J-pop理解度が凄まじくないのも絶対間違いない。まずまともな芸術助言者を置くべきだ。曲『アイドル』も悪質で日米が必ず呪われると考えていい。

 J-popの世界は一時的にヒットチャートの上に出てきたからといって即ち、ミュージシャンや曲の質がただちに高いといった事ではまるでない。またボーカロイド色のある電子音楽っぽいメロディ制作ユニットにすぎないヨアソビが、K-popアイドルBTSやブラックピンクらと似た様に使えるかと思えば大間違いだ。例えば槇原敬之は日本で最も売れたCDのトップチャートに入る『世界に一つだけの花』を作るなどかなり優秀なシンガーソングライターだったが、同時に薬物問題を起こした。したがって彼を拙速に国賓待遇した時、のち与えられたろう国への悪印象はいうまでもない。ヨアソビの曲調はどうみても槇原に劣る。もし不良音楽で手段を択ばず曲を売りに行ったヨアソビが国賓待遇なら、日本の大衆音楽は、彼らの様にマーケティングとタイアップを駆使してバズを目的にすればいい、となって、曲自体の良しあしは無視される事になる。この事を全く知らない岸田内閣は大衆商業音楽の聴取力で完全に愚劣というべきだろう。
 芸術関係者からは一目瞭然といえるほど、よくわかっていない事は明らかな分野に頓珍漢で調子外れに知ったかぶりし手を出し、PSYを国賓扱いする様な国辱をもたらすのではなくて、岸田内閣に文化として充分理解できる範囲に国賓待遇を絞って物を考えるべきだ。首相の好みを示せば流行遅れで何ら問題ない。小泉純一郎首相はX JAPANのファンだったのでカラオケを米国政府側で披露して随分友好的な雰囲気を醸していた。それは彼が陸に分かっていない事には手を出さず彼に理解できる範囲に、音楽の好みを絞っていたせいだ。芸術分野は果てしなく広く深いので、下手な知ったかぶりで恥をかく事はいうまでもない。
 流行は日々うつりかわり先日ヒットチャートでトップだった人々は次の週或いは年には永久に消え去る事が日常茶飯事だ。ヨアソビが特に息の長い活動歴のある実力派ユニットでない事も、その曲に芸術的・技術的に特段の卓越がある訳でもない事も、長らく日本のJ-popを幅広く聴取してきた側には常識である。もしPPAPの流行時に国賓待遇で米国政府との会談の場に、ピコ太郎を呼んでいたら米国側で好印象が与えられた、と岸田文雄氏は考えているのかもしれない。確かに半分馬鹿にはするだろうが、ヨアソビの場合も、苦笑いに終わる事が絶対間違いないだろう。誰だってそうなる正真正銘の下品文脈の駄曲だからだ。
 岸田内閣の誰も、ヨアソビ『アイドル』が主題歌に使われているアニメ『推しの子』を観た事がないのではないか。もしみてから国賓待遇を考えたとしたら本物の人間の屑だ。このアニメは漫画を原作とするが、要はアイドルがファンを騙し未成年で妊娠し、それを隠していてストーカーに殺害されたとの俗話だ。日本が腐ったアイドル文化の国だと米国に示したいなら確かにそんな俗悪なアニメ主題歌の陸でもない市場至上主義音楽家を国賓化していればいいのだろうが、恐らく、岸田内閣の誰も実作を観た事がなく、大衆人気にみえる再生回数だけでウケを取ろうとしたのだろう。日本の子供の退廃を自慢しても無意味だ。

 高齢者大量虐殺論者のネオナチ成田悠輔を財務省や農水省で使って、山本太郎議員に非難されてから慌てて人選注意の通達を出す岸田文雄の事なので、この件も、芸術音痴の愚劣な官僚からいきなり案を提示されて、そのまま鵜呑みにしているのではないか? 万一岸田の息子の趣味なら悪趣味さはぬぐえない。