2024年2月29日

統一王国の海賊行為監視・公議・篭絡、及び彼らを専ら第一の監視対象集団とした国際警察論

BBC記者のルパート・ウィングフィールド・ヘイズ氏は自らの記事で武家政権を軍事独裁かの様扱った。それはイングランド議会が王の弑殺後、偽王権の偽善の擬似政治をしている自文化中心主義による偏見に加え、東洋主義に基づく東洋人の雄性形質への陥れにあわせ、統一王国が正に軍事侵略で原爆を開発した事を正当化する狡猾で卑劣な海賊の手管だった。元々天皇一派は関西の軍事独裁者の血族だ。その政権も暴力によるものだ。よって天皇政治もまた軍事独裁と評するのが公平な見方というべきだが、ルパートは敢えてそうしなかった。イングランド議会の偽善と天皇を利用し、間接的に日本人を原爆その他の軍事力で脅かしつつ操作するのに好都合だからである。
 ルパートは同記事で異文化差別もやってのけた。Mr.Childrenとビートルズだのレディオヘッドだのクリーンバンディットだのの間には五十歩百歩の違いしかなく、時にその旋律のできばえや、叙情詩又は象徴詩の質に於いて優っている、というのがこれも音楽史上全くに、公平な見方だ。けれども彼には様々な楽典による多種多様な音楽を聴く耳どころか、歌にあらわされている他国の民衆の心を感じとる為に必要な、まともな魂自体がない。

 統一王国とはその様な野蛮な海賊団の本拠だというしかない。第一に軍事侵略を自己正当化しつつ他国が同時代の祖国政体と似ていないだけで陥れにかかる非人道ぶりで、星中を奴隷や金や茶葉欲しさに駆けずり回ってきた相変わらずの無法者でしかない。第二に異文化理解が全く欠けていて文明とは到底呼べない。
 統一王国には確かに優れた面もある。具体的にはニュートン以来の自然科学の進歩性に伴い知性を尊ぶ風や、フランス革命を避け森の奥に隠棲したワーズワース以来、農の営み含む田舎好きの心にゆとりある国民性。中華思想に染まってこせこせした関西や東京の公家又は町人ぶりとは余りにも対照的で驚く程だ。
 貴族義務の面では我々の水戸圏とよく似た人々もいる。要は郷紳紳士と郷士武士は遥か極西極東に別れて生きてはいたが生態的同位種みたいなものだった。貴族がいて封建制の名残りがあり、忠誠忠義、或いは貞操純潔という基本的価値観を共有できる。だが両者は似て非なるものでもあり必ずしも折り合えない。

 会沢安が『新論』で批判対象にしたのは主にイングランド議会政治だったと言っても決して過言でないだろう。世界海賊団への誅罰がその国体の大義の前提にあった。天下の副将軍の頭脳は、既に国際警察を視野に入れていたのだ。
 今後も統一王国を監視し各国への異文化荒らしや調略へ厳格に当たるべきだ。