2024年1月7日

普段の行い

人をそしって暮らす者は、己の地位を貶める。
 極悪人とたわける者は、己も共犯してしまう。
 最善の人を辱めようとした者どもは、おのずと堕ちぶれ去ってゆく。

 賢者は悪人の巣に近づかない。
 尊い心の人は分け隔てなく深い慈しみを語り、人の間に差別を設けない。
 良い心の人々はおのずと親しみあい、美徳を互いに伝えあう。

 匿名で悪業する者は、己の行いから少しも安全でない。
 立派な人は独りを慎み、私情が漏れ伝わってもその私徳の高さによって人々に感心される。
 習慣は人をつくり、良い習慣のもとに善人ができあがる。

 善人は普段の行いのよさのため、いざとなっても人から庇われる。
 しかし悪人は普段の行いの悪さのため、いつなんどきでも人々から疑われ、あらぬ嫌疑をかけられる。

 善意の人を陥れ、時に卑怯者同士群れながら自分達の悪行を誇る者は、さも神に捕えられたかの様に、おのずと転落への道を歩む。
 聖人君子へ濡れ衣し、そしって攻撃する者は、さも聖なる鎧で守られた勇者を襲った魔物の様、己の犯した罪によって自滅していく。

 良い行いを繰り返した者には、善い人柄に応じたその報いがある。
 悪い行いを繰り返した者には、悪い人柄に応じたその報いがある。

 人を愛するがゆえ悪意の憎悪表現者らに辱められた者は、却って己の愛徳ゆえ賞美され、逆に憎悪表現者らは己の悪徳ゆえ等しく破滅への道を歩み、遂には愛と正義の勝利に至る。