愛によって憎しみに打ち勝て。
憎しみの強い人々は、愛徳をもつ人々をさも恥ずべき個性かのよう貶め、思いやりの信頼関係を根本から壊そうとする。彼らの反社会的衝動は、この世を生きていて救いのない、だれひとりとして仲間になれない戦場の様な、冷酷無慈悲な裏切りあいの場に変えたがる。
憎しみの悪徳をもつ人々が他人を利己心で道具のよう利用したがり、快楽犯罪目的につくる不幸な人間関係の渦から離れていなさい。彼らは愛情深い家庭に一生手が届かず、土くれに還るまで、おのずと孤独死に向かうのだから。
匿名の陰に隠れた反社会的な人々が、右手では加虐快楽目的で犯罪し、左手では利己的な目的のみで求愛し、自己都合でどちらも両立できると見込んだ浅ましい企ては悉く破綻していく。人間界は全員を裏切る詐欺にいつまでも気づかないほど愚かではないからだ。
愛徳をもつ人々は互いに見分けあって、洞窟の小さなともしびの元で隠れて暮らす様、憎悪感情うずまく退廃した国民の間で、賢明な隠れ家を作り、不運な時代をやりすごしなさい。
憎しみに満ちた人々が永遠に世にはばかる事はできない。彼らの驕り高ぶったふるまいが進んで墓穴を掘り、やがては風前のともしびの様、存在や記録もろとも呆気なく消えていくのだから。
憎しみに落ちた人々をも慈しんだがゆえ、案の定迫害されたならば、却って喜びなさい。愛情深さゆえ辱められるとすれば、誰にも健全な社会は築けず、哺乳類は生き残りえないのだから。また、憎しみによって愛を辱められると信じる人々こそが、恥ずべきふるまいをしているのだから。
憎しみに満ちた世界では死が救いだと感じるものなので、浅ましい痛快目的に人を傷つける事で限られた命の時を無駄にしている人々は、不幸な一生を過ごしたすえ、遠からず、進んで世を去っていくだろう。
愛情に満ちた世界では生きるに値すると感じるものなので、全ての人々を慈しむ事で救われた者は幸ある一生を送り、この世で学ぶに足る事を次第に覚えていき、本来あるべき次世代をはぐくむだろう。