あらゆる落とし物のあいだをどれほど探しても
もうあなたがあれだけ毎日話してくれていた
無数のおもいの一言たりともおちていなくとも
あなたの心は見え透いている
だがあなたがまさか
この星で最も清らかな乙女で
あなた以外の誰もそれを超えることなく
私にあなたの全てを見せていたとはしらなかった
もし時間がとりかえせるなら
あなたにかけたあらゆる言葉を見返し
自分にまちがいがなかったかを調べ
重要な箇所を訂正したいとは思うが
その時間はもうない
あなた以外の誰もあなたを超えることなく
遂には時の奥に永遠にしまいこまれ
あなたのうら若い娘時代もその又とないこころも
我々にとって罪のない思い出になってしまったから