あばずれ女には心休まるいとまがない。その姦淫の悪徳はあばずれ女を徐々にあるいは急激にむしばみ、やがて乱れた内政の様に自らの身を亡ぼす。また、あばずれ女と関わる全ての人々を自らの不品行で多かれ少なかれ傷つけ、不幸にしていく。
姦淫をおこなう軽い男は蔑まれ、監獄に入る。ごまかしの嘘ばかりつくその身はひどく不潔で、頭の中身は空っぽ、親族はじめ実の親きょうだいからも必ず疎まれ、遂には世間の非難を受けのたれじぬ。軽い男は友や恋人ばかりか肉親すらしあわせにできず、だれもにとっての反面教師となるばかりか、くりかえす醜悪な淫行によって多くの人々を不幸のどん底に落とし続ける。
あばずれ女や軽い男に同情する者も、また彼らの境涯にひきずりこまれ、損失を受ける。これらの姦淫者らは、単にふれるだけ人々を不幸にする悪業でよごれてしまった存在なのである。彼らへの最善の対処とは、一切関わらない事、そして身をきっぱり遠ざける事である。