ルパート・ウィングフィールド氏の周辺には、外国の音楽を聴取する環境が恐らく子供の頃からなかったのだろう。その為、外国音楽の文法が彼が子供の頃から聞いていたそれと違うだけで、「酷い」ものだと勘違いしたのだ。即ち彼は音楽文化資本が貧困だったので、別文化の楽典が理解できなかったのである。
他方、茂木健一郎氏の周辺にはJ-popもあった筈だが、その文法を彼は殊更憎悪している。これは単なる俗物主義で理解できる。オペラ音楽の様な日本側の市民階級文化ではない代物には感激し、外国の同時代通俗大衆音楽には誉め言葉をいうのだから、単に国内でハイカラ教養人面の馬乗りをしたいだけだろう。
ルパート氏は第二次大戦の戦勝に驕った無意識の英国文化帝国主義者、もしくは唯の好みの自己中心主義者にすぎず、BBCオリエンタリズムの偏見に媚び売って日本文化の一部を辱め、自分が教育的上位に立ったつもりになっていたのだろう。それで茂木氏に諂うツイートで自分の地位と面目を担保しようとした。
茂木氏は剣橋帰朝者たる英国出羽守で、輸入学府卒の馬乗り芸が十八番なのはもう周知の事で、大抵の見物人らのうち常識ある者は彼の的外れな幕末西軍系の直輸入式ハイカラごっこにうんざりしている筈だが、彼自身、その種の輸入学者腹踊りに羞恥心を感じず、逆に薩長成り上がり華族風の快感をえている。
このルパート・茂木氏による最悪の文化植民地主義タッグは、特定文化の尊厳をひたすら陥れる凶悪な無教養の蛮行に至った。自分には予想できていた。恐らくそうなるだろうと。粗野で無作法な幕末佐賀人の下士は似た様に、江戸や東日本、琉球、朝鮮等の文化を破壊し、西洋古典建築擬きの東京駅を設計した。佐賀の人々は自分達の文化に自信がないのか、猿まねした西洋流儀擬きを強制的に上から目線で各地に植えつけようとばかりしてきた。ブレグジットで驕れるBBCによる、多文化共生を骨抜きにする悪意(害意や事情通)に満ちた自文化中心主義記事をたねに、今度も全く同じ仕草だった。普段から人文素人の茂木氏はそうだった。
だが今回は、自分は彼らのいつもの英国文化帝国主義やそれに従属する幕末西軍系の強制西洋化が出る目を完璧に読んでいたので、相手側の出方を伺ってから先回りして抑えの高飛車を打った。これで傲慢にも日本の大衆文化を、間接的に庶民を見下すつもりでいた相手がたは罠に嵌り、藻掻くほど自壊しだした。
英国勢にせよ佐賀勢にせよ、彼らの全動機を解明した上で相手方の行動原理を読み切り、彼らの常態的な悪意ある蛮行を抑えきらねばならない。
ラスボス天皇一味も英国帝国主義の手先を進んでやって、名目王政のふりで政教分離せず命ながらえている超法規的邪教祖一派なので、解析を怠るな。