2022年5月28日

唯一の希望

僕らは何度も世界の終わりに直面していた
誰もいない世界にのこされた唯一の希望
それも失ってさまよう日々のなか
遂にみつけた唯一の友も心が病んでいた

絶望しかない世界で繁殖し続ける動物達
彼らには自分の頭というものがついていない
まるで機械みたく自動で増え続ける
周りを埋め尽くした悪意が攻撃をしかけてくる

だが人のいない世界では
もはや何の遠慮もないだろう

俗物で埋まったこの星のどこかで
それでも救いを求めている人がいる
彼らは何もかも諦めたとはいえ
まだ死んではいないだろう