この世には悪意だけで生きている人達がいる。そして一度でもその様な人達が生きているとわかった場からは即座に立ち去るべきで、振り返ってはいけない。一人でも明白な悪人がいたら、その場は裏に何倍、何十倍も極悪人達が潜んでいるものだからだ。ある場、ある集団にその成員として、一人だけ悪人が紛れ込んでいるといったことは先ずありえず、同類相集まるというよう、朱に交わって朱くなるというよう、似た者同士がつどっているものだから。
ある国に自分より悪徳に満ちた人達しかいなければ、いづれの集団にも交わらず、孤立していなければならない。
悪人集団の中では、悪が力をもつ。その為、善人や善意はこの集団の中では濡れ衣を着せられ殺されていく。こうして、自分達は正義だと信じている、自集団ひいきの悪徳集団ができあがる。
悪徳集団は結束的な傾向を持つ時、自集団ひいきの妄想で排外主義に耽り、異質な他者が単に異質なだけで攻撃・虐待・排除・虐殺しだす。こうして悪徳集団の同質性は強化されていき、最後には破滅的悪行を自浄できず、公害を与えた他者からの反撃または自集団の自壊行動で亡びに向かう。