人が人生を過つとき、大抵、一度に大きくではなく、初めに少し間違える。だが習い性となり易く、気づいた時には手遅れとなっている。
初めに小さな過ちを犯したとき、それを制してくれる人のみ、善友というにふさわしい。
愚か者は、善友を遠ざけ、悪友を近づける。このため自らの過ちに気づかず、遂に亡びへの道を悪しき仲間と共に辿る。
また、悪友はその友の失敗や不幸を喜ぶものだ。そればかりかあなたの破滅をかれらの利益の為に手助けしたり、容易に裏切ったりもするだろう。悪徳はずるさ一般と共に、悪人達にとっては最も尊ぶべき最高の英知にみえている。