努めて人の師となるな。学位をとって敬意を受けようとするな。驕る地位に就くな。これらはどれも身にふさわしくない結果を招く、俗人にありがちな原因である。
俗物根性がとある人を支配してしまうのは名実の乖離であり、その最初の呼び水が、属性による虚飾である。
当人の能力や人格以外の肩書きで、或る人の才能を測ろうとする者は確実に人を見誤る。その種の属性はなんらかの理由で着せられている衣服にすぎず、決して人の内実を示しはしない。