宗教を信じないといっている人は、科学主義(科学が真理を語れると考える立場)、資本主義、民主主義(多数決による共和政など多数支配の正当化)、社民主義、自由主義(ここでは特に市場の自由放任を是とする経済学上の立場と、政治的に個人の自由権をなるだけ寛大に扱おうとする立場を含む)、神道主義(皇室崇拝、象徴天皇制の容認)、国連主義、人道主義(倫理的なヒューマニズム)など、別の信仰体系、現代宗教に感染している事に気づいていない。
それら全てを懐疑する事も懐疑主義として体系化されうる一種の宗教で、そのうち、強度の不可知論(真理は究極で知り得ないとする立場)はかなり真の無宗教に近いが、この立場もそれに固執すれば単なる無宗教主義という誰かに信じうる観念論に他ならない。