2020年12月23日

法治主義は実際的には法律家という独裁官を生み出す

法律の条文が多すぎ、また煩瑣すぎ、専門家しか誰もその全体をみてとれない状況では、法律家が独裁官の代わりになるだろう。
 法治国家が何か正当性を帯びているかの様な言説は、それが人治国家に比べ、少なくとも強制力を第三者に振るわれる根拠を事前に知りうる、という点にしか特に正当性がないが、この前提は実際的には有効性が限られている。