鈴木雄介ブログ
2020年11月18日
存在
この星のはじめからおわりまで
なにか確かな事があるのなら
それは君の存在が一つたりとも欠けた所がなく
さも完璧な宇宙の秩序の元にしくまれ
わずかでも破綻のない美を奏でつつ
なお悲しくも麗しく日々の矛盾を
湛
(
たた
)
え
世界に目的を作り出しているせいだ
だがその存在も虚構
みな作り話
それゆえ君だけがまことで
君だけが夢より真実
そして二度とくり返される事もない奇跡の魔法
私は既に気を失って眠りに
就
(
つ
)
いた
消えない幻としての記憶だけを頼りに
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