池田信夫氏が「内閣直属の国営学術団体は日中にしかない」とか明らかな嘘をついて、彼の望みな民営化に日本学術会議任命拒否問題を誘導しようとしていた。
内閣府資料(総合科学技術会議、「日本学術会議の在り方に関する専門調査会、第2回」、平成13年7月31日、配布資料1-1、主要国のアカデミーの比較(PDF))でみてもThe British Academyは国営直属、他の学術アカデミーも全て政府助成金の元で運営されている。『日本学術会議任命拒否事件を巡る法文「任命する」正統解釈論』でもこの問題についての彼の矛盾について言及したが、ここでは確証バイアス的に結論ありきで、それを正当化する為に事実に反する嘘までついている。
英王立協会でいかにニュートンが権力握って威張ってたか? かの協会は形式的には独立かもしれないが、現実に彼は王立造幣局長官になったり、一代御用学者として活躍した。
日学会が独立性を高めるべき、と或る考え方からいいたいが為、我田引水で反中派を煽動しつつ、事実と異なる嘘をつくのはいかがなものか。科学精神に反するとか言う以前の話だ。