麻生太郎が「日本政府は自国民から円で借金してるから、外国からカネ借りてたギリシアみたいにならない」と、薩長式の踏み倒し理論を堂々と語ってる動画みた。まじめにこれで幕末、無政府主義者のテロ暴走とまらなくなったのがテロリスト山口藩庁乗っ取り(元治内乱)、戊辰・西南戦、朝鮮侵略なんだけど。
『ケルトン氏の操縦財政論はインフレターゲットの前提に貨幣錯覚の解消を無条件に置いている放漫財政肯定の詭弁を含む』に江戸から幕末期の薩長の財政破綻についてまとめたが、明治後の政府系教科書は妄信的薩長上げしか書けぬから出てない。要は薩長両国てのは今の日本政府と相似の財政破綻状況――国内の経済成長から得られる税収より、既に民間から借りているカネが膨大すぎ、ほぼ返済不可能状態――に追い詰められており、それを解消する目的で、健全財政していた徳川政府に喧嘩売りまくっていたのだった。徳川家に借金肩代わりさせようと。
そしてこの放漫財政――政府の収支勘定を無視し、負債が積み重なっても平気で更なる借金を重ねる――の癖は、薩長藩閥が明治政府にもちこんだせいで、その後もおおむね継続、結局、長州陸軍の大陸での暴走あたりを直接要因に、完全な政府破産に繋がる。戦後の高度成長期までは、徳川譲りの健全財政が続いていたものの、1994年頃(村山内閣)から不況対策で行った減税穴埋めで赤字国債依存が始まり、再び近頃の日本政府が「世界最大の負債(借金)」を自国通貨建てで自国民に持っている事実上の破綻財政状態にまで続いている。
一言でいうと、日本政府は――薩長土各国と同じく――国民を奴隷化している。国債という形で民間から借金し、それを返せないのもわかっているのでやがて踏み倒す。要はやくざなんだけれども、貸す側も貸す側であり、昔なら御用商人が刀で威されながらも政商的袖の下期待して貸していたのだろう。現代では国民が銀行に貯金し、それを日銀に預け、日銀がほぼゼロ金利の国債を買う、という形で日本政府は国民から自称(というか麻生称)低または0リスクで――即ち国民が革命権行使してこないという前提で――借金をしている。そしてその殆どは60代以上の高齢者が貸している。
日本の経済成長率は0.65%、世界193国中160位(2019年、IMF)と惨憺たるもので、ドイツは161位じゃんと思うかもしれないが、先進国で一番健全財政してる国だけに日本とは置かれている状況が全然違う。要は低成長だろうが、ドイツは破産しないのだ。
じゃあ日本はどうなりますか? 麻生節は正しいのですか?
答えとしてはまたアホの薩長閥がやってしまったか――現総理・安倍は自称長州で選挙区も山口4区、副総理・麻生は先祖が大久保利通なので間接的ではあるが薩摩閥の末裔――としかいえないのであり、好戦革命勢力――別名・無政府テロリストあるいは倒幕派。その元祖、松下村塾生あるいは薩摩藩士――が活動しだして抑えきれなくなるだけ、政府がひっくり返されるのは時間の問題だ。司馬遼太郎とか大河ドラマとか明治政府以後の検定歴史教科書の薩長史観一辺倒に騙されてる和人世間が知らない事として、上でも触れたけど、長州長州とか山口県が~とか安倍晋三もいってますが、元治政変で山口藩庁って極左テロリスト(奇兵隊ら)にのっとられて、以後は今でいうなら革マル本拠にされていた。安倍は革マル叩きしてるが大きな間違い、それこそ長州閥の原型で、要は極左テロリストが武器手に入れてしまったばかりに、いわば問答無用で公務員をなぶりごろし自分らが山口県政だもーんだといいだしたのが元治以後の山口藩政だったのである。福沢諭吉が長州の気違いどもと自伝で書いたのも然るべきだ。なにせ待てどくらせど余程の奇跡が起きない限り、公務員は国民貧乏に胡坐かいて贅沢三昧し続ける。だって無か超低リスクで無限借金できるたくらみが誰からも見抜かれなければ誰だってそうなる。日本中で見抜いているのは曇りなき眼(アシタカ級)の僕だけ。1人だけである。他はほぼ御用学者かMMT論者。
いうまでもないがこれは漢詩的極端な麻生理論への反定立ネタなだけだが(後続せよ)、実際は、国内でも主流派経済学者らはMMTへ理論内部での限定的な意味(内生的貨幣供給説の有効性、よって量的緩和で市中のカネの量がふえるとしたアベノミクス否定)か、財政破綻・超物価上昇原因説しか認めていない。
(例:池田信夫氏による内生的貨幣供給説に関連したMMT評価。同氏によるMMT総評。藤巻健史氏によるMMT批判)
他方で、MMT実践派なら山本太郎氏だろうけど、MMT論者の代表論客状態といってもいい中野剛志氏は歴史観が戦後に限られてるのかしらんが、政府が債務不履行(デフォルト)宣言しない限り大丈夫とか、正直無根拠としかいえない脆弱な針の筵の上に立っている。日帝も実例だけど。
つまり麻生発言の次元ってのはこの中野氏と同程度なので、幕末以後の日本史観とみても財政学的反省ができていないのだろうとしか僕にはいえない。健全財政をしていた徳川政府は250年続いたが、放漫財政をしていた明治政府は1868年東京遷都から1945年ポツダム宣言まで77年で事実上の財政破綻している。敗戦から75年、また放漫財政に陥った日本政府だが、そろそろ破綻する。これは国民一般の極貧に比べた、連日どんちゃん騒ぎ――安倍の腸は診断書捏造できず詐病だろうがコロナその他で災害中だろうが脂っこい物好むサイコパシーに満ちている――自民党員の腐敗でも、皇族閥のやばすぎる借金留学加減でも誰でもみてとれる。
歴史の教訓。徳川財政だの現ドイツを見習って、また略奪テロリスト暴走による自滅の原因になった明治政府(薩長藩閥)や、既に泥舟にすぎないのだろう戦後政府を反面教師に、政府なるものの収支勘定は軽視すべきではない。
一度日本政府が破綻してから、新勢力が新政府を作るにあたってこれだけは財政規律として、守るべき事だ。