かめさん「いたいよ、いたいよ~。きゅーきゅー(涙)」
とりさん「チーチー。
あれ、あそこでだれかが泣いている?
(パタパタと、かめさんのせなかにのる)
どうしたの?」
かめさん「いたいよ~、いたいよ~」
とりさん「チーチー、チチチ。
かめさんのおはなから、ちがでてるよ!
たいへんだ」
かめさん「ああ、せなかにだれかがいる。
ぼくのおはなに、なにかはいっちゃって、
ずっととれないんだ。いたいよ~きゅー(涙)」
とりさん「ちょっとみせて……
なにか、まるくてながいものがはいっている。
くちばしで、だしてあげるよ! チチチチー!」
かめさん「いたいいたい、もうやめて~」
いるかさん「あれれ、うみのまんなかで、
なにかやってる、ひとたちがいる。
(なみしぶきをあげながら、ジャンプして、およぎよる)
みんなどうしたんだい? ザッパーン」
とりさん「わー、みずしぶきだ。
はねがぬれちゃった」
かめさん「いたいよ、いたいよ~。
いるかさん、このおはなみて」
いるかさん「これは……。
おはなのなかに、なにかつまっちゃってる。
これをとるなんて、ぼくのドルフィンキックにはむりだ」
かめさん「きゅーきゅー(涙)」
とりさん「ぼくが、ちかくのしままで、
だれかよびにいってくる。まってて」
かめさん「きゅきゅー(涙)」
いるかさん「泣かないで」
とうきょうじん「ウヘヘエ。
きょうも、このかんてんじゅーすのむで。
だってな、だってな、ウヘ。
テレビでな、さしはらがな、
かんてんじゅーすのむやつ、
ぜったいもてるっていってたんやでぇ」
おおさかじん「ほんまやで!」
とうきょうじん「ほなおおきに」
おおさかじん「だんな、まいど!」
とうきょうじん「うぎょへらぴ。
のんじゃった、のんじゃった、
かんてんじゅーす、のーんじゃった。
うげぺらぴっぽっぴお~。
ほんま、おいしゅうございました。
ほな、さいなーら。ポーイ
(プラスチックのカップとストローをすてる)」
かぜさん「ほーらほーら、ふいてやる。
ガチでとばすぜ!」
かめさん「いたいよ~(涙)きゅーきゅ」
とりさん「おーい。
ちかくの、しままでいったけど、
ひとしかいなかったんだよぉ」
いるかさん「ひと!
ひとだけはだめだなぁ。
いつもぼくたちをね、あみでね、
おいかけまわしてくるんだ、わるものだよ」
かめさん「きゅーぅ。きゅー(涙)いたいよ」
たいようさん「みてたよ、みてたよ。
かぜさんがね、ふきとばした、
あのカップとストロー。
カップは、どっかいっちゃった。
でも、うみのうえをたびして、
さいご。
あるおだやかな、ゆうぐれの、
なみのなかでねむってた、
かめさんのおはなのあなに……
まぁるいストローが!
ぎょえ~。いたそう」
かめさん「きゅー。きゅーーう(涙)」
とりさん「どうしたらいいだろう?
かめさん、なみだをふいてあげる」
かめさん「きゅーぅ、きゅー(涙)」
いるかさん「まさか、またひとのしわざか!」
とうきょうじん「ウギョペラピ。キメラとゴーン!
さ、はなほじくって、
かんてんじゅーすのもっと」
あきひと「ほーら、そだて~」
ブルーギル「ウッヒョオ~。
びわこのどこも、てんごくだぜぇ。
あっちにも、こっちにも、フナだらけだ。
くいちらかせぇ」
もぎけん「あ、ビニールぶくろください」
コンビニ「はい20まんえんです」
もぎけん「えっ」
コンビニ「え」
かめさん「きゅーきゅー」