(モギケン動画「文系研究者は、なぜ研究対象を神のように崇めるのか」への返信集)
これは、一言でいうと、自然の研究は自然に帰属するけど、広義の道徳は個人に帰属するからです。
カント『判断力批判』でこの違いは、科学(自然の研究)の意義は誰でも同じ結論にたどり着く点にあり、哲学(道徳の研究)は究極で信念だと説明されている。
道徳はその人がいなければ生まれない。
しかし、文系、つまり人文学(大雑把にいう後自然学、自然以外の学問)の考えが個人崇拝だけで終わりかというと、これは当然だけど違うでしょう。
むしろ科学でもそうですが、先人の立てた一里塚にたどり着くので精一杯の学者は二流です。レオナルド曰く「師を超えることなき弟子はやくざものだ」