2019年12月21日

科学は常に信じられない

科学は全て仮説の集まりで、しかも道具にすぎない。科学のラテン原語はscientia、知識である。もし知識を信仰にしている者がいれば愚か者のそしりを免れない。また、科学を悪用している者は全面的に科学狂人と評されるべきで、知者や賢者などと尊敬を受けるべきではない。科学者が善人とは限らない。
 科学主義はいうまでもなく、科学信者の類は単に、知識を偶像崇拝している。しかもその知識は、実証主義、反証主義や証拠主義などなんらかの考え方(Ideologie)を意味するにすぎず、どこまでいっても仮説でしかない。寧ろ究極の科学精神とは全科学を方法として懐疑し続ける、哲学者の態度と一致する。