2019年10月4日

査読誌の権威は真理の担保ではなく科学は信仰でありえない

通俗科学の精度は、査読誌の権威づけや、賞によって担保されている。そしてこれらの暗箱化した内容に、経験または推論によって実証的、反証的な検証を行わず、メタ分析などと呼ばれる他人の検証結果を孫引きして済ませている人達は、いわば他人の信念しか認知していないのだ。
 査読誌の権威を信じている人は、科学なり知識を宗教化しているし、その本質的動機は権威の再確認による擬似的安心の確保でしかない意味で、非哲学的である。実証性や検証性が僅かな経験に基づくものでも、単なる複数の専門家を含む他人の意見を鵜呑みにしているよりまだ確実さに近づき易い。