2019年9月3日

学歴は悪徳

愚者は学歴に騙されるが、知恵や道徳に何の反応も示さない。そうであれば学歴を身に着けるのは悪徳の一種である。我々は学歴をぶら下げた俗物や愚者を数多みるが、彼らにたかって利権や称賛、金を与えているのは彼らの破滅をいざなう衆愚に他ならない。

 知恵や道徳は汎用的知能で、特定の知識ではない。また、面接入試その他もあり或る学歴(入学歴、学位、卒業)は特定の知識の有無と厳密な対応関係はなく、日本の一般人が偏見でみている様に、賢さ全般と正比例するほど信頼性の高い代物ではない。郊外学習は可能なので教養と学歴は厳密に相関しない。世人は、知識、知恵、道徳、芸術、競技、感情、感性など多重知能といわれる色々な面が脳の能力としてありうること、或る面で優れていても別の面で劣っているのが当然のあり方なのを恐らくそうと知らず、賢さを単純化して捉え、主に大学入試の偏差値順で入学・卒業者を賢さ一般の印と考えていると思う。そうなら、単に高偏差値とされる大学に入学・卒業しただけで、凡そあらゆる面で礼賛してくる世人に囲まれ裸の王様になりがちだから、最初に書いたようその種の学歴を避けて生きる方が、自分の実力を超え過剰評価される恐れがないと私は考えた。
 過小評価は確かな実力があれば、或る意味問題ない。