2019年9月3日

小沢首相へ政権交代するのが現時点で最善策

現時点で、小沢氏みたいな大物というか傑物が、新首相候補の野党第一党首になれない日本の野党界をみてると、政治家というか議員の質が平均値で物凄く低く、総じて自民党員になって既得権むさぼりたいだけのろくでなししか議員になりたがってないのだと思う。それだけ国内の政治不信が完璧なんだろう。
 毎度書いてるが、なぜ日本で多数政の堕落がみられたかは、種族的な脳の遺伝要素に直接原因がある感じがする。即ちセロトニントランスポーターS型遺伝子などと呼ばれる不安遺伝子で、生まれつき訳なく多数派へ群れてしまう同調傾向がある。この現象は漢語由来で「和」と呼ばれている。自民党がどれほど悪政していても周囲の多数派が支持している様にみえるかぎり、不安脳から自主的に群れて、その正当性の確証バイアスを糊塗する方に加わってしまう。これが今回の参院で自民に入れた1771万人含む、日本人有権者多数派の心象風景と思う。裏返せば個人が確立しておらず批判的思考が苦手。
 日本人にも不安を感じづらいLL型保有者が3%いるらしいが、恐らくだが私はこれの可能性が若干ある。子供の頃を別とし思春期からは主に一人で行動するのを好み、集団行動は無論大勢で群れるのが大嫌いだったし、常に多数派含め他人と違う自分個人の独立性を自覚していた。堂々と意見をいい哲学もやる。まあその不安遺伝子に限らず、私は日本社会全体に一度も合ってると感じたことがないというか、京アニ報道とか正にそうだけど感じ方が多数派日本人と全然正反対で全くの違和感しかないから、国政でも私個人がいいなと思う施策が実現された試しがない。高速道路無料化くらいだがこれもすぐ終わった。
 で、私個人を超え、国政がなぜこれほど異常な腐敗状態なのに、多数派らしき人達、正確には1771万人に過ぎない人達だが、ますますその自民党ファシズム、安倍ファシスト党に群れ、政教一致で天皇陛下万歳とか戦中みたいな愚行に耽っているかだが、正否の判断できないのは無論、彼らの脳の風土病と思う。これを不安脳症候群と名づけると、彼ら1771万人はじめマスコミ電話調査で安倍政権支持とかいってる連中って、公知公徳が致命的に欠落してる上に、単に周囲の多数派に群れていられればなんでもいいのだろう。民族ジョークで難破船から日本人を海へとびこませるには「皆とびこみましたよ」という式に。
 私個人の性質からいうと、多数派に群れるのは恐怖を感じ、自由を拘束され本当に気持ち悪い感じなので一番嫌いな行動の一つだから、この皆に同調してイワシみたく万歳万歳いってるのは吐き気がする体験なのだが、日本人一般はそれを何より好んでいる。寧ろ遺伝的本能でそうするわけで、全く別の人達だ。

 多数政が善政になるには、アリストテレスもいう通り、多数派を占める中流が私利より公徳を優先する公的判断を行う必要がある。所が現代日本は全くそうではない。中流そのものが格差社会で下流化しているのに加え、多数派は自己責任論と呼ばれる考え方で、私利を公徳に優先させる。
 一億総活躍時代は多数政が多少あれ成功していた。それは中流の良識が担保されていたからだ。私は子供だったけど、池田勇人内閣の所得倍増計画を背景に、田中角栄から小沢氏へのバトンがうまく渡っていた頃。だが小泉父から安倍氏への自民党政治は、竹中平蔵氏を御用学者に多数政を堕落させたのだった。まあ細かくは、バブル景気を政府のミスで長期不況に陥れ、その後いまだに忍び寄るスタフレから抜け出せていないなど巨視経済面の失敗はあったし、受験戦争や虐め自殺など教育制度も未熟だったし、文化面だって石原慎太郎の芥川受賞辺りからエログロナンセンス低俗東京文化が席巻でろくでもなかった。
 が、ここでいう多数政の良識は、少なくともB層扇動で成立した小泉旋風までは機能していた様にみえた。続く安倍、福田、麻生、民主党挟んで第二次安倍からは、もう完全に途上国未満の最悪政治だったのが実体験としても歴史としても疑えない。古代ギリシア末期もこうだったに違いない。多数政の破綻だ。
 政治史として、こうなった直接原因は明仁天皇による小沢・鳩山冤罪事件と大震災の混乱による民主党政変を除けば、2つあると思う。1つは竹中氏が導入した新自由主義の失政。もう1つは村山内閣頃から減税の引き換えに慣行となった赤字国債の累積。特に赤字国債の方はケルトン現れ後禍が甚だしい。新自由主義の嘘は、トリクルダウン起きずの時点で明らかになったからすぐ反対側に舵をきれば助かったのに、アベノミクスとか幼稚な自称で無理やり、御用学者連を奸臣役に同路線で突っ切ろうとした安倍氏は、図らずも量的緩和とかわかりもしない理論で企業国有化しまくり、共産経済状態をつくりだした。
 先日、共産党首の志位氏が政経分離といい対韓貿易へ挑発的に干渉する安倍氏の黒字幅減退政策を批判してたが、一国二制度の経済的成功を経た共産主義の巨視理論がこれだけ進歩しているのに、新自由主義に立脚していた筈の側が逆に、トランプ流儀で貿易干渉など愚の骨頂であろう。御用学者の質がわかる。
 又きのうからおとといになるが、現立憲の菅直人氏がゆとり世代の保守化をもっと反対しろよと反体制含む若者文化の文脈で批判してたのだが、こちらはもっと深刻で、そもそもがヒッピーよりオタクの政治的無関心度は激しく、寧ろその反知性主義は結束同調を是とするネット右翼の方に親和性が高いのだ。

 赤字国債の鬱積は、初期化先送りすれば円の減価だし、逆にMMTで開き直ったら巨視経済級で非効率の温存だし、抜き差しならない地獄だから安倍氏みたいなダークトライアドはわが世に暴政三昧でき羽振り利かせれば後は野となれ山となれ式に、いや寧ろ意図的に、次位の没落計画を企てている様にもみえる。したがって、私が望んでいる小沢首相への政権交代が起きたとして、もう敗戦必須となってから東條英機に全責任ひっかぶせちまえとかいって自殺した近衛文麿式の安倍氏の卑怯者ぶりは疑えない。この点、政権交代が起きなかったとしても同じではあるが、小泉息子が破滅の中で醜態演じるのも残念すぎる。

 近代史思い出すと、岩手勢はお人好しさの余り、常に性悪でこすい旧公卿連だの薩長閥から損な役回りばかりおしつけられてきた。今回もそれになりそうゆえ、どう忠言すべきか慎重にならねばならない。筋書きによっては薩摩閥の末裔な小泉息子やら麻生氏、長州閥安倍氏に一杯食らわせるのも可と思うから。
 では国政自体をどうするか。今の時点で宿願叶って小沢内閣が実現しても、その確率は現時点の感じでは非常に低いが彼の実力からいえば最低でも2回は自民党倒した実績あるんだから小沢党首下に結集で当然と思うのだが、枝野氏は政局を見誤りすぎである。同じことは玉木氏にもいえるが子供すぎると思う。
 もっと子供なのは、山本太郎氏だ。この男に完全に大衆主義で期待する民衆が一定数ツイッター民を中心としているのはわかるが、彼の政治論みてると粗漏が多すぎ枝野氏より酷い。枝野氏ですら資産税を安直に出し多数の高齢者から疎まれ、憲法論も曖昧だし、到底、政策の優等生じゃないのでそれは赤点だ。赤点なのに単兵で大衆迎合に走る。今流行のトランプ的人気取りである。確かに特殊な人脈使いNHK大河で演じた新選組ぶり、カナダの内閣みたく身障者を国会に招き入れた点は評価できるが、彼を首相にしようと思ってる人は国政をなめているのも確かである。名士ぶり官邸を背景美術化する小泉息子もだが。

 いい機会だから日本共産党の全政策をみてみたけど、間違ってるのが明らかにわかる意味で気になったのは全国一律賃金での賃上げ、為替取引税の2項目だった。物価・地価差無視で、しかも市場の競争原理を無視する賃上げ要求は経済学的におかしい。為替取引に投機抑制で課税という論も、意味不明だ。
 先ず物価地価に対し賃金が大体決められるのは経営上自然な話で、逆に全国一律で最低賃金決めたら都会人が損するし、田舎の会社は成り立たない。意地悪にいえば税から補填し田舎振興でそうしちまえともいえるけど、不公平なのは事実だろう。そもそもフリードマン説通り最低賃金は政府が決めなくていい。 代わりに足りない分は負の所得税なり一律貸与なり、さもなくば基礎所得なり生活保護捕捉率を100%に漸近させる施策で補えばよいのであって、経営判断が必要な給与の決定に政府が干渉するのは間違いだ。
 次に為替取引税だが、そもそも梃(レバレッジ)利かせるのを投機と呼ぶのが取引を理解してない。先ず共産党員は党首が代表し自費で海外FX取引所と国内取引所を使って梃(てこ)取引を実践し、一体どういう道理になってるか一年以上かけて試してみたらいい。歴史からいうと梃は大坂の米市場で不作の不確定性が高い場合に売買側が損失回避する目的で生まれたしくみなのである。確かに現状、梃は短期取引の手法みたいにいわれている。でも実際海外のと国内のどっちも試験してみればわかるが、海外為替取引所はゼロカット(ゼロ決済)なる投資家保護のしくみがあり決して借金状態にならないのである。逆に国内為替取引所は金融庁の愚行で取引所有利で、投資家が無限借金背負う。
 まあこの点なぜ国内の為替取引がこんな頭悪い、投資家不利環境を政府が作ってるんだってのは、結論からいうと官僚が投資音痴だからだ。彼ら東大卒で国家公務員試験通るまでの教育のどこでもそんなの習わず、以後も怖いからやらないだろう。しかも武士道賎貨思想が背景にあり国内取引所に騙されている。国内取引所は金融庁をうまく唆しゼロカット未導入で済ませ、本当は取引所が責任とるべき為替(通貨間の価格)急変時に、なぜか全部損失をお客さんである投資家に背負わせているのである。なのに海外取引所の方を金融庁は敵視して、外貨稼いだ分だけ投資家に総合課税科している。まあ投資音痴である。
 似た投資音痴ぶりは暗号資産版でも発揮された。中国の取引所バイナンスや会社単位で暗号資産もつ米国リップルが先駆、北尾氏のSBIグループと、辛うじてコインチェック拾ったマネックス証券除いてどこも後手でいよいよフェイスブックに大差つけられてしまった。嫌がらせしてた金融庁と麻生氏は馬鹿だ。
 要するに、日本共産党は為替取引を投機といっているがまあ確かにそもそも為替取引を投機というバフェットみたいな株オタクもいるんだが(バフェット思想だと投資と投機の定義はもう少し深い分別だから、目先の利益狙うっていう一般用義では使い物にならない)、現実には通貨も一種の金融商品なだけだ。そしてなぜ為替取引があるかなら、これ実は暗号資産介した通貨間取引もだけど、日共や金融庁がいってるのと逆で実は流動性を下げる為なんです。為替取引って参加者が沢山ふえるほど寧ろ流動性下がり価格安定する。売り買い偏らず、反対側を買う人もふえるから。ゆえ投機的になるのは弱小通貨なのだ。
 で梃は、米みたいに天候次第で近い将来の取れ高不明な先物取引の時に、証拠金だけでとりあえず売買契約してあげますよ、とはじまったところからわかるよう、投資家からすると実は資産保護のしくみなんですよ。なぜ為替に応用されてるかなら参加者増やして、通貨間の価格の流動性下げるためなのだ。もう少し詳しく書くと、例えば100万円のドルを買うときレバレッジ100倍で1万しか払わなくてよければ、ゼロカットある海外為替取引所なら最大で1万しか損しない。ところが国内為替取引所だと100万以上損する。それを投機だと日共・金融庁はいってるけど価格急変時の取引所の損を客に転嫁させてるだけ。価格急変時、例えば米国政府が何か発表したとか、どっかの政府が破綻したとかで、投資家がびびって売り買いし、一方へ通貨価格が一時的に偏る現象が起きた時、通常の国だと取引所が投資家保護を優先させ、最大損失をあなたの証拠金だけにしてあげますよとしてある。当たり前の話が日本だけできてない。
 日本の為替取引所がどうなってるかなら、この最大損失であるはずの証拠金以上、無限に投資家を損失させようとしているのだ。なぜそうなのかなら、一種の悪徳カルテルを組んでいて、金融庁が投資音痴なのをいいことに制度を悪用してるんですよね。株の信用取引と同じ理屈で証拠金の意味をなくしている。これを日本で追い証(追加証拠金)といっていて、まあ歴史からも梃の実質からも意味ない話なわけだが、金融庁は何も知らずその国内為替取引所カルテルの甘言にのって、本来、取引所自身が背負うべき責任を、「投資家の損失=取引所の暴利」へ転嫁させている。いつまでそんなヤクザな詐欺をさせるのか。
 今いったことを多少なりとも日共が理解できてたら、為替取引は投機だといえた義理ではない。あなた政権とってもそれをいうのかしらと。そしたら円もドルもポンドも普通に通貨価格どうやって決めるのと。政府が管理するつもりでいってるでもあるまいし(金銀だって管理してなかった)、理屈が通らない。
 要はゼロカットを義務として立法し国内全取引所に採用させ(再三書くがそれは投資家保護の為、また価格急変時の客と店の間で生じる情報の非対称性を悪用する国内取引所による暴利を防止する為だ)、レバレッジだって制限しなければいいのだ。なぜなら梃で証拠金が少ないほど、投資家は安全なのだから。

 今書いたことは為替だけど、広義で中央銀行以外が発行体になっている通貨が暗号資産なので、暗号資産(仮想通貨)取引にも全く同じことはあてはまる。国内業者だとビットバンクだけはゼロカット入れてた気がするがそれだけ良心的な取引所という話で、他はこの点、全部悪徳業者である。
 信用取引と呼ばれる、株でも証拠金みたいにお客さんに梃きかさせてあげますよ、という方式あるけど、これにゼロカットを設けるべきかについては少し深い議論が要る。もしゼロカットありにすると、どっかの会社が潰れたくらいで証券会社まで連鎖で潰れる可能性がでてくるからだ。この場合、客による現状の株価以上の取引を証券会社が手持ち資金(流動資本)の範囲内で代行してることになるのだろうが、どこかの会社が倒産したときその損失を為替みたく反対売買で決済できないから、取引所が一発で手持ち資金を消し飛ばしてしまい、当の証券会社の株主や客がとばっちりで損被る。
 つまり為替や暗号資産のとき取引所(海外)は客に梃きかせてあげている代わり、自分では常に、システム上自動でしょうが裏で反対売買をしているわけですね。そうすれば価格急変時だろうが客が証拠金損したらその逆取引で儲けてプラマイゼロ、いいかえれば決済手数料が利益の源泉で良心的にやっている。ところが国内為替(とビットバンク除く暗号資産)取引所は、暗黙のカルテルで業界ぐるみで客に証拠金以上の損失がでても放置し、よくある話でこの時のゼロカットもどき(もどきだから呑み行為と呼ばれる詐欺なんだけど)が発動した遅れとかいって、客に追い証負っかぶせて知らん顔しているわけです。
 金融庁は2つ愚行している。第一にゼロカット法つくってレバ解放後、国内為替・暗号資産取引所を介して取引させさえすればそこからあがった手数料源泉の取引所利益に潤沢な法人税かけられるし、客単位で外貨も稼げるわけです。第二に海外取引所使い利益でたら客に総合課税は外貨稼ぎづらくしている。
 株の信用取引論に戻ると、上記のよう為替と違い反対売買できず会社倒産がそのまま証券会社の損になってしまう。まあより専門的にはソフバンがやったカラー取引みたく裏技あるのだろう。一般には株の信用取引にはゼロカット法適用できないので除けばいいのではないか。もっと勉強したらまた意見いうが。

 途中でだしたバフェット思想についてですが、このおじいさんは彼の哲学で、為替や暗号資産は株と違い利益が予想できないから駄目だという考えです。が投資家の中には逆にポンド売り取引でイングランド中央銀行の裏をかき大儲けし、ユーロ導入断念させ英雄視されてるジョージソロスみたいのもいると。
 だから日共みたいに為替取引は投機だとの説はかなりの極論で、それは2つに分解でき、1つはゼロカットなしでの梃が外部者には賭博にみえるから、2つは相対価格取引ゆえなんでしょうが、ゼロカット法で梃制限解除(海外方式)が1つ目を否定するし、2つ目はソロスが悪かなら結果はポンド圏守ったと。一体、ソロスが大量にポンド売ったばっかりにイングランド銀行が買い支え、結果ポンド圏が守られ、イギリス経済がユーロ圏と分かれたままにとどまり、背後でサッチャイズムのもと景気回復が図られていった、なる為替流動性物語を通し、為替は投機で悪と安直に断定できましょうか? 難しいと思います。

 最初に書いた所に戻っておわると、今この国は多数政が機能しておらず北朝鮮や中露みたく一党支配、もしくは独裁が滅茶苦茶でも延長してしまう異様な不安症候群みたいな連中でうずまってるわけだが、対立候補も小沢氏くらいしか見当たらないのにその人すら党首になれずマスコミに汚名着せられている。

 明仁天皇のわがままと悪意からはじまって宮内記者会に煽られた信者化した国民衆愚が今日の安倍最悪政治を招いた原因だが、明仁含め彼らは反省していない。日本共産党と選挙協力可能か確かめるため公約網羅的に確かめてみたけど、賃金論と為替論の2点除けば大分いいこといってるので十分協力可と思う。
 枝野氏と玉木氏は器が小さすぎる。そして小沢氏を首相にする構想も、時期的に安倍最悪政治の後釜なので悪果ばかり負わされる可能性がある。かといって小泉息子の俗悪な迎合テレビ政治を何年間もみせられると思うとうんざりなので、次善なのはやはり小沢首相しかないのではないか? 自民のままより。
 小沢首相になった場合、あらゆる面で全力で政府を支え、ありとあらゆる手段で至大至高の知恵を政権与党に注ぎ込み続ければ、先進国復帰もなんとかなるかもしれない。それ以外で日本が沈まない方法は今の所なにもないと思うし、来たるべき局面に来ている。戦後政治の最終章というか。ここで小泉息子政権ができて、今度は品を変えMMT日本操縦者の言いなりに俗受け政治つづけさせたら、いよいよ日本は中国に追いつく可能性が0になり、シンガポールや韓国はじめ東アジア諸国に全面で追い抜かれ、あらゆる点で最下位級の真性転落国確定になるだろう。既に安倍政権下でそうなっているが。