2019年5月19日

皇室廃止は首相の独断で行うべし

(天皇制廃止の国民投票しかない、とするツイートへ)
天皇制廃止は国民投票ではなく首相が独断でやった方がいい。理由は日本国民全般は上から力で押しつけられたことにはひたすら従順(奴隷精神)だが、自分達で判断する能力は基本的にないからです。憲法改正の時に絶対権力をもつ首相が皇室典範を削除すれば、国民はその直後から共和政に順応します。
 歴史に学ぶと、17条憲法から始まり武家諸法度、公家諸法度を経て日帝憲法、戦後憲法、どれも実際には政府が「上からおしつけて」決めている。厳密な民定憲法は日本史上ない。しかし日本人民衆は自分で判断しない方が楽だからそれに忠実に従う性質をもっている。国民投票すると逆に現状維持になる(つまり何も自分で考えず、考える能力もなく、不安がって思考停止し、なんとなく多数派が選んでいそうな無判断か時間切れに終わる)。
 もし天皇制の是非を問う国民選挙とやってしまうと、当然ながら国民の多数派は神道や皇室に洗脳されているので現状維持を選択しますよ。間違いないことです。すなわち別の条項(例えば9条)を主たる懸案にし、一気呵成に皇室典範も削除してしまう戦術が最も滑らかに共和政へ移行させるでしょう。
 例えばフランスやアメリカは市民革命によって共和政へ移行してますよね。中国だってそうです。しかし日本人民衆は一度も市民革命を起こした試しがない。明治維新は武士階級発、つまり公務員の入れ替わりでしかなかった。日本人民衆の政治民度は米仏より遙かに低く、共和政と君主政の違いも知りません。
「愚者に意見を聞く」と、全く見当違いの答えが返ってきますよ。共和政は国民自身に権力を取り戻すことですと説明したところでそれが理解できないからあれだけ一般参賀に雲集する。愚民を操縦するには高所大局にたった公徳、公知が必要なのです。