2019年5月25日

中華思想に耽る都会の文化を無意味にまねるのはただの愚行

アメリカ化された国々は他国を搾取する様になる。
 重要なのは自治体単位でしっかりとやっていくことで、東京をまねることではない。なぜなら東京の欠点も甚だ大きいのであり、さも小京都がそうだった様、或いは長安をまねた京都や奈良(平城京)もそうだったが、相手の悪い面も見習ってしまうからだ。
 東京は嘗て京都や奈良がそうしていたよう天皇家のもたらす中華思想に耽り、自分の自治体が上位者と勘違いしているが多くの欠点は致命的な次元に至っており、修正できない。特に都会化について回る諸々の都市問題(高い犯罪率、風紀の低落、人口過密からくる住環境悪化など)は将来も解決不能なほど甚だしく、誰も手をつけられない。いいかえれば彼らの思い上がりは京都や奈良が大都会だった時代にいだいていた自己愛的な身内ひいきと無意味な地方差別の焼き直しでしかないし、これは中華皇帝の模倣者である天皇がもたらす意識の歪みで、自らの欠点に目をつぶり長所と思われる自慢の点を大仰にいいふらす確証偏見に繋がる。賢人は常にこの様な誤りの対極にいる筈だ。
 アメリカ化はこれと同じ理由でどれかの国を第二のアメリカにするだけで必ずしも何かがよくなる訳ではない。実際、アメリカの欠点と呼べる高い犯罪率、国民一般の低い幸福度、商業化がもたらす低俗な民度、軍産複合体に通じる侵略戦争などは致命的な特性で、冒頭にあげた資本主義化そのものもこの副作用に含まれる。或る商業が集積しているなり政府の立地した地域のもたらす文化を鵜呑みにまねるのは、全くたちの悪い勘違いだ。そして単なる経済構造、政治の状況だけを見てもこのことは変わらないだろう。