寡頭政という言葉は、国民全体の利益でなく少数者(自党)の利益を優先する、堕落した少数支配のことです(アリストテレス『政治学』の定義)。それとは違って正しい多数政・国政は、できるだけ多数の政党・議員が代理する全国民の利益を、できるだけ多く汲み上げることによるのです。
自党の利益を優先し、他党を支持する全国民の利益を(野合など意味不明な俗語で非難し)なおざりにするというのは、まさに寡頭政というべき状態で、少数者の利益しか代理していない政治ということになります。それは堕落しているというのが、アリストテレス以後、政治学が寡頭政についていえることです。
なお少数政党や少数意見をなおざりにする、という寡頭政というべき態度は、枝野立憲党だけでなく安倍自民党にも見られる態度ですから、この両者は国民全体の利益より、少数者であるところの自党の利益を優先していて、堕落した政党なのです。