2019年3月22日

復讐と恩賞は精密かつ必然でなければならない

ひとたび自分の名誉を傷つけてきた者は閻魔帳に永世記録し、相手が謝罪や講和をもちかけてきてもはじめの罪を決して揺らがせにせず、また相手が敵対し続けてくる様ならどんな手を使っても相手の一族郎党を滅亡させ以後もひたすら自分の名誉回復に努めることが重要だ。
 この世に生まれきて何者かに自分の名誉を汚されるいわれなどどこにもないのだから、それを行う者と表面的に講和した場合でも、根底では最初の閻魔帳の記録を常に参照し、相手へ十分に復讐しきるべきである。
 我々の一命が消えても名誉は永遠に残る以上、どちらが重要か語るまでもない。命より重い価値を汚した相手について記録した閻魔帳は、何度でも参照し、相手に十分な報いを与えるまではひたすらその記録にしたがって行動するがいい。
 復讐は永世にわたるべきで、相手の子孫末裔が完全に消滅するまで続けられる。
 復讐は単に法秩序や政治権力によるものだけではなく、ありとあらゆる方法を駆使して行われるべきだし、その復讐が表だってのものであれなかれ、重要なのは閻魔帳に記録してある己の名誉に対する罪と誉れに基づいて、世界を作り直していくことだ。裏を返せば、己の名誉を高めた者については、その末裔まで功績の度合いへ精密に応じた恩賞を与えるべきだし、恩義に報いることは完全に必然でなければならない。