2019年2月24日

金銭を介しない為事のみが幸福を作り出す

幾ら金を儲けても常に他人との比較というラットレースに巻き戻され、法定通貨なり仮想通貨なりを発行・寡占している権力に利用される。だから金銭取引以外の領域のみに生き方をみいださないかぎり、人は救われえないのだ。
 物資を作ったらそれをできるだけただで他人に配り、利益追求をやめねばならない。結果、自己利益しか頭にない卑しい商人からむさぼられ自分は極貧のままで死に絶えるかもしれないが、ラットレースの中に生きていても結果はもっと悲惨だ。無償で手に入る範囲で生き、無償で与えられる範囲で為事する。
 金銭取引の領域は商人階級が絶滅しない限り完全には消え去らないだろうが、商人とできるだけ関わらない様に生きようと決めさえすれば、それは十分可能である。進んで金銭取引をしなければいいのだから。
 天皇は金銭取引を介さなければ税をとりあげる機会を逸するので、今度は別のところで人頭税を貪りたがる筈だ。この場合、不服従を徹底することで天皇権力を完全に無効化しなければならない。日本自体を脱出してもいい。
 安藤昌益の全員直耕の思想ではないが、究極のところ、非金銭領域で生きるには農業に回帰するのが基本的に正しい。自分の食分が確保されればそれ以上の利益追求の必要はなくなる。何も為事がなくなれば食料確保に戻るしかない。金銭取引にできるだけ関わらないことが何より重要だ。
 SNSは社会的比較により不幸を増産する装置で、管理する企業体が宣伝媒体として人々の間に消費や観光欲を喚起したがっているだけである。つまりSNSの正しい使い方は社会的比較をしないこと、単に無償で与えられる情報を人々に配ることにある。