芸術の政治性を否定する人達は、単なる大衆芸術(いわゆるサブカル)を無意味な娯楽的消費の商品と思っている人と、芸術の為の芸術を主張する人(芸術至上主義者)、自分の政治信条と反する作品や作家を攻撃する目的の人などがいると思う。ゲルニカみたいな反戦芸術もあれば、権力者の威光づくりに奉仕した権威主義的芸術もあった。芸術が何と協働しようがそれは作家の自由ではないか? なぜ音楽の政治性を否定する人が坂本龍一氏を非難していたかといえば、彼ら日本の右派は音楽家に限らず反自民党的なものの一切を容認しないからでは? 「音楽の政治性」という大衆商業芸術の消費者とか芸術至上主義者に偽装した言い訳を使っていたが、実際には単なる極右が影響力のある音楽家をファシズム的に弾圧したがっていただけだろう。自民信者の中にこの種の単なる結束主義者が紛れていて、独裁目的で芸術家弾圧も平気でやるというのがわかった。