2019年2月20日

負担の方が信号より信頼できる

学位や学歴は生まれながら知能が低い者が自分の愚かさをごまかす為に使われることがある。後天的学習によって生得的知能の低さを補おうとしているのだ。実際、学習歴そのものは生得的な知能のできを隠す。学位や学歴は典型的学習歴によって、生得的知能のよい人の成果をまね、賢さを偽装するものだ。
 私が経済・経営学的に主張してきた逆選択に対抗する負担は、この意味で自然界と同じく、人間界でも最も合理的な方法だろう。信号は上述の理由で、後天的に偽装された能力であり、本来の生得的実力ではない。企業自身にとっても社内教育費が低く済む方が望ましく、偽装された信号を択ぶべきでない。大企業や政府が人事考査を単純化する為、信号による選択を行うと徐々に生得的知能の低い偽装者が組織に滞留し、負債となっていく。逆にそもそも人事的選択の余地がない新興企業として、負担の重い本来の実力者がより高い成果をあげ、市場全体を新陳代謝させる。純能力は学力ではなく生得知能である。