IQは6~7割が遺伝するという見解もあるので(1)、生まれつき低IQな人がいると思います。Gordon Hodsonらは2012年の研究で、低い一般知能の幼児が成人期に人種差別し易く、保守思想を持ち易いと示しました(2)。
我々がネトウヨと俗に呼んでいる、人種差別等をしがちな保守思想の持ち主らは、その一部が生まれつき低IQ、もしくはほぼ同じ意味ですが幼児期に低一般知能の人達な可能性があります。その人達は脳遺伝子に由来し、現実の政治的複雑さを当人達なりにわかり易く単純化して解釈せざるを得ない様です。
生まれつき一般知能やIQが低い人は、恐らく互いに矛盾した見解に気づく能力が低く、偏見をもちやすいのでしょう。もしそうなら、保守的で人種差別主義をもっている人達は、万人に人権が認められた程度の多様性がある現代社会で、ある種の適応障害を持っているともいえると思います。
1) 安藤寿康『遺伝子の不都合な真実』筑摩書房、2012年。
2) Gordon Hodson, Michael A. Busseri, Bright Minds and Dark Attitudes: Lower Cognitive Ability Predicts
Greater Prejudice Through Right-Wing Ideology and Low Intergroup
Contact, 2012.