2019年1月29日

賢愚と尊卑の見分け方

自分より愚かな者を相手にするな。愚か者は常に誤解し、そのため常に他人を害する。愚か者に近づくことそのものがあらゆる面で有害な悪徳だと知るべきだ。また自分より卑しい者に、尊い気持ちなど想像もつかないのだから、無闇に説教してはならない。自分より卑しい者はその卑しさと共に死ぬ。人の卑しさを変えることはできない。
 ただ自分より尊い者、自分より賢い者に学ぶだけにとどめ、愚者や卑人と少しも親しんではならない。もし何かの間違いで愚者や卑人に関わってしまった場合、必ず有害な目にあうことは間違いないのだから即座に彼らとの関わりあいを断て。二度と彼らに近づくな。
 人の賢愚を知るには相手と会話してみればよい。愚かな者はあなたの意図を誤解する。いくら説明しても、当人が愚かである以上、その試みは徒労である。会話する以前に、普段の無理解さや拙い見識から愚か者と分かるならそれに越したことはない。賢い者は物分りがよく、物事を誤解しづらい。また疑いようのない真理を常に探しているので、少なくとも常識と異なっているばかりかより優れた意見をもっている。
 人の尊卑を知るには相手が利己的かよく観察せよ。損得勘定の優先を堂々と公言していればそれは卑しい人だ。善行を単なる他人の為だけにしている様な人でなければ尊い人とはいえず、その善行が博愛的で、虐げられた人や最不利者に向けられたものであればあるほど尊い。対して卑しい人はあなたを彼ら自身の為に利用こそすれ決して無償で助けはしないので、関わるほど損害が膨らむばかりか常に裏切りの恐怖におびえつづけねばならない。卑しい人とつきあうのは地獄に暮らすのと何も変わらないだろう。