2018年10月16日

愛すべき理由のない国

尊さについてだけ知るべきだ。
 自分の国が好きになれないなら、それは自分の正しい心だ。自国や自国民に嫌悪すべき、卑しむべき点が多いのに、無理に好きになるべきではない。自国の卑しい人々を疎む事は立派な魂の証拠だからだ。天皇制や皇室が好きになれないなら、それは自分の正しい魂だ。侵略犯や殺人鬼の末裔が、世襲で貧しい人を搾取している罪を少しも肯んずるべきではないからだ。
 人類全般を疎む事はない。自国の卑しさについてはよく見えるものだからだ。
 卑しい政府や、卑しい公務員を憎悪しても構わない。それらの人々は実際に卑しい性質を持っているからだ。卑しい自民党の寡頭政を推挙し、卑しい自己愛に耽っている衆愚を少しも尊ぶべきではない。愛国を強要する人々には、愛すべき理由は何もないのだ。