君の名を呼べば聴こえるその鼓動わが身世に降るながめせし間に
われのねるときにも鳴れる海のよう君ははるかに旅をこえゆく
わが心もちい舟だし助けたくこの荒波は君の身に降る
この星のなかで息をし歩きつつわれらあすをもしれず歌詠む
月めぐりひとはかわれどわれのみはかわらぬみたまきみにささげん
われのみはひとりにたえてひたすらにきみのおもいをあおぐひとなり
よのひとが波まにかくれおぼれゐるなかにきみのみさがしめぐれり
きえぬようわれのつくれるうたことばあまた山こえきみをいとしむ