2018年7月10日

徳性

人は幸福に値する人を恵むべきであり、それに値しない人はいかなる世俗的成功を果たしても単に憎まれて終わる。我々が貞淑さや純潔さを善美とみなすのは、それが幸福に値する徳性だからだ。人類のもつ性質には、愛すべき徳性と、憎むべき悪徳があり、そのどちらでもない特徴もある。憎むべき悪徳が最小で、愛すべき徳性が最大である様な聖人は、幸福に値する性質を十全に成長させたという意味で、崇敬に値する。
 幸福に値しない様な人を恵み、幸福たるべき人を冷遇する社会集団は、倫理が退廃している。その様な地域からは努めて遠ざかるしかない。またこの種の倫理が個別的であって所によって違う場合は、己の求める人生に最も近い集団を探し、そこに加わるべきだ。