他人に優越したいとか、差別することで虚栄心を満たしたいとか、群衆に紛れ自己正当化したいとか、贅沢なくらしをしつつ羨望されたいとか、その他諸々の俗欲がめあてで労働したり金儲けする人々を搾取対象とする新自由主義や自由至上主義の悪意ある側面は、衆愚奴隷制といいかえられる。これを圧倒的大多数の為の民社主義と比べ正しいとか、正義だと考える人は調整的正義に無知だ。そして弱肉強食のラットレースを正当視した結果は自滅である。
単なる利益追求の駒を志願する衆愚商人は、自分のやっている部分作業が弱肉強食という地獄の再生産だとほぼ自覚がなく、むしろ目先の快を誘う無数の商材で脳を多かれ少なかれ中毒状態にされてしまう。
資本主義市場に参加すべきではない。それは単なる搾取を鼓舞とした罠だからだ。寧ろ利益追求は悪徳に他ならない。商品経済に洗脳され、商業を癖づけてしまった人々の末路は遅かれ早かれ憎しみ、悔い、恨みと妬みといった自他に及ぶ負の感情の連鎖でしかない。逆に一刻も早くその種の共食いから逃れ、資本主義の外に立たねばならない。