2013年8月31日

どんぐり

ころがりおちてぽとんと
みずたまりにしずんだどんぐり
ふわふわおちてぷかっと
みずたまりにうかんだかえでのは

2013年8月29日

うみなり

きみのつらさをどれほどしっても
わたしのつらさをだれがしっても
きみのたのしみをはたしてだれが
わたしのたのしみとひとつにする
つきひをひとしくしてみても
きみのこころはみたされない
うみなり
うみなり
ひっくりかえしてみてみても
きみはひとりでいきてしぬ
わたしのもとめていたひとが
さもそうであるみたいに
つきひをひとしくしてみても
わたしのこころはみたされない

しらないまち

しらないまちで
わたしはさみしくなる
しらないまちが
たとえどこよりしたしくとも

2013年8月27日

恵み

宙吊りの提灯
かたろうとしている
雨々のうつおと
お祭りはおわり
しずかにねがう
きみに最高の幸福がふり
地上によろずの恵みが
洗い流すつみの真ん中で
ふたたびわれらをひきあわせて
おなじうてなにのぼらせ
かなしみから業の火まで
洗い流す時の真ん中で
きみに最高のしあわせが
地上によろずの恵みがふることを

賭け

いつくしみさえ
洗い流す大雨と
かなしみのうちに
沈みこんだ身体
どちらがはやく
希望のきざはしに辿りつくか
資本主義の悪と
自由のはざまで
恋し焦がれた心
万物のうえで
どちらがさきに
最高の幸福を手に入れ
どちらが最初の
伝説になるのか賭けようぜ

生物学

利他行動の習性度には集団間で偏差があり、その実質は環境誘因と呼べる生物地政学的な条件が決定する。
 故に少なくとも種の形質は集団間の一定数以上に、習性度の偏差が固定する隔離、または継続的な選択が働いた結果である。進化か展開といわれているrevolutionの本質は、この生物集団の地域偏差が作り出してきている。

2013年8月26日

集団的自衛権行使は悪徳

集団的自衛権行使は日本にとって弱い者いじめへの加担以外の使い道がない為に、将来の悪徳につながるので否定されねばならない。

流れ

水が高きから低きへ流れる様に、人の心はそれが必要な者の元へ届きたがる。

2013年8月24日

ひとこと

はじめて会った時から
月はめぐり
つちはいなないた
海がおどりながら
社会を回転させたがった
はじめて見かけた時から
時空は止まってしまった
川がおどりながら
滝の流れを変えた
だけどたった一つだけの
その言葉は出てこなかった
大自然がなにもかも
大宇宙がなにもかも
秘めていたみたいに

2013年8月23日

まぼろし

努力さえ
一つだけの希望
かなしみさえ
きえさるさなか
なりたい姿は
幻想の勘違い
聖者の説得で
我らは偉大になろうとした
俗物の風説で
世間は堕落していった
一つだけの希望
命のつづくさなか
つきたい未来は
まぼろしなのか

透明

砂浜に重なり来たる水の透明

2013年8月22日

こぼれおちそうな
音符の列に
ゆっくりと祈りを
しずかな悟りを
無限のそらのなか
かなしみの列に
ゆっくりと鎮魂を
たおやかな眠りを
崩れていく構想
破滅していく人々
唯一愛情だけは
さみしさの列に
まばゆい色彩のうちに
この世を燦然と輝かせていた

資本主義

資本主義の海で、ただ一人そこから脱出しようとした誰かが、絶望の淵でもがき死んでいった。その子さえ藻屑となって。

2013年8月21日

色彩

この地上で
唯一安心できた
この世界で
嫌になる世界で
ただ一つだけ
君は信じ続けようとした
何はなくとも
ただ一つだけ
この宇宙で
おかしくなるくらい
確かすぎる真実として
唯一奥行きのない
無限の海みたいな
色とりどりの君の心は

2013年8月20日

夏の虫

虫さえも仁の心を映し居り

市民祭り

電線にひっかかったいくつもの風船

2013年8月18日

宇宙のどこかしこも満たす
とおくでみえる花火
ゆめのなかがずっとつづくよう
あしきを倒す正義の士のよう
恋しつづけた誰かに向けて
たった一言を信じ続けた
この町がめぐりくる季節のうえに
つぎつぎ花を咲かせる
世界のどの瞬間でさえも
ちかくにあるはず明かり
うつつのうちにねむりこけるさま
愛さえも言葉にすぎないとすれば
この町がめぐりくる月日のうえに
つぎつぎ花を散らせる

2013年8月17日

悪魔達

探していた地上で社会は続けられる、悪魔達を統べながら。

2013年8月16日

都市構想

空中庭園都市を地上に作る事。巨大隕石落下による大津波への対策として、できるだけの高度に。

ただ一人のひと

ないことになってる
こんなにひどい世界で
探していたただ一人のひと
むずかしい命題
必ず手に入れねばならなかった
大事な火の様な
見つけられれば
手に入るはずの大切な宝物
叫んでも悲しんでも
君は君だから
宇宙がひっくりかえっても
ないはずになってる
こんなにひどい世界で
探していたただ一人のひと

都塵

田を耕すねぎらい知らぬ俗物ら

2013年8月15日

発明

昼間は比べて明るく、夜中は比べて青色光を軽減し温かみのあるほの暗さになるPCディスプレイ。

線香花火

すぐはじまったおまつり
きみはさがしてた
もうきえてしまった
神社になく鈴虫
電灯のあかり
月明かり
しおさいのうちに
伝えきれなかったおもい
伝えられなかった心
もうおわってしまってから
きみはゆめみてた
しおかぜのうちに
伝えるはずだったおもい
線香花火がおちてしまう瞬間

あさやけ

僕はいなかった
悲惨な地上で
のぞむとおりの
ひをすごす
いないはずの人
この星のうえ
いとしさも
しずかな夜に
月あかりさえ
かなしみすらも
おしながす
君のいるはずの
ゆめやうつつは
あさやけに

一歩

あゆんでいる一歩ずつさえ
すでにない感覚だから
めざしていた未来は
あゆんでいる一歩ずつのなかに

夏風

いとしいはずの世界
気づいた頃には
ただひとりねてる
いとしいはずのあなたは
ゆめのそこでうつうつと
まだすこしねてる
田園から大都市まで
海原から山林まで
ふきすさぶ風
いとしいはずの月が
毎晩あなたをつつむ様に
かなしみの音色を
響かせながらすすむ様に
ふきすさぶ夏風よ

金魚すくい

夏祭り赤青金魚遠望に

2013年8月13日

磯原

潮風の香りに染まる磯原よ
盆踊りの世界が二重写しになる
潮風に思い出す君の楽しさ

2013年8月12日

今日

いつから今日になった
はるかに連なる峰
手に入れようとした理想は
ゆりと咲いて眠りこけた

2013年8月10日

幕間

演じられたお話すら
いつなんなりと伝わっていく
演じられたかなしみのなか
いつなんなりとだまりこくって
月のなかのお城
ゆめのかんざし
かまきりの一生
よるとあさのかがやき
演じられたよまいごと
演じられる時とうつつに
理由や理想をおいもとめ
しあわせになる人々を祝おう
いつなんなりと申しつけられた
あわいをもうけた幕あいの劇として

2013年8月9日

細々

花巻の雪と人との細々しさ

2013年8月8日

雨音

雨のおと過ぎ去る高校生の声ひぐらし

2013年8月7日

極悪

極悪人長州安倍が戦争誘導
極悪人石原伸晃が廃棄物投棄
極悪人大阪橋下が人身売買
極悪人薩摩麻生がナチス礼賛
極悪の東京都民が原発搾取

つづいていく
あいだにあるつな
はなしたら
ふたたびもどれない
人の心さえ
しっかりにぎっていても
するりとはずれてしまった
とおくはなれて
かわらない
人の心さえ
つづいていく世の中の
世迷い事の様な
けどそれしかない
心さえ

ショート

つらいことや
つまらないこと
いやなことで
支配された社会
うまれくるわけも
このひどい社会で
延々とくらすことなら
たのしいことや
うれしいこと
すきなことで
一杯の理想郷は
いきていくわけも
しんでしまう理由も
君への想いがつくりかえた
本のつかの間の脳のショート

2013年8月6日

このよ

だれでもひとり
はじめにもどれ
だれからもとおく
はじめにもどれ
わたしのこころも
あなたのあたまも
だれでもひとり
はじめのすがた
なぜうまれた
わけをさがし
さまようこのよの
わけもなく
さみしささえ
のみこむいのちと

皇族

米英へ皇族留学なにを得る

2013年8月5日

むくげ

アスファルトに咲くむくげ

2013年8月2日

常磐線

潮風のホームに歩く常磐線

2013年8月1日

聖俗の業

聖俗の差は「上智と下愚」と孔子からいわれたもので、その格差が人々にもたらしたのが国家の違い、地域の違い、集団の違い、そして性格の違い及び知能の差だった。よい性格はよい知能からうまれ、そのうまれつきの違いはことば使いの上に大巾な差延を与えた。よい知能の社会は、確かにひじりの間柄に近く、卑俗な社会とは天と地の渺茫がある。人はひじりのくに、ひじりの仲間とつきあうべきであり、そうでないとすれば下愚に交わる事で不幸を買うだろう。

業と階級

悪人は善意をそしり、悪意に馴れ親しむ。善人は悪意を避け、善意と共に暮らそうとする。この2つの勢力は常にすみわけたがる為、人類には格差が生じる。