2010年10月6日

無慈悲のうえに

その丘のうえからは
いくつもの家並みが見える
似た屋根をして
互いにひしめき合うこの世
もし人っていきものが
こういうおしこめられ方に向いてて
どこへ逃げようとやっぱり
この眺めをつくるとしたら
ジャスコのかわりにできた地方スーパー
その屋上でもやっぱり似た現代が見える
昔はこうじゃなかった
いつのまにか人は似すぎてしまった
こいつらを洗脳した
テレビ画面の奴らのせいで
古ぼけた老人を後ろから斬った首相
孝行なんかしったこっちゃない
勝てば官軍の卑しい伝統をひきつれて
連日連夜浮世の行進
僕とかどうでもいいと思ってる
もし全てが変わるなら
この世襲独裁者の国が潰れてから
それまでは
無慈悲のうえに花咲く経済
家無しを横目にユニクロで荒稼ぎ
中国産がそんなに尊いもんなら
一生安物でも食ってろ
このまがまがしい現世に咲いた
つかの間のあだ花にとまる蝶よ