2010年9月28日

形而上学命題と論理学の差

ウィトゲンシュタインが哲学の仕事は思考の明晰化というとき、この思考が論理命題の推敲でしかないこと、つまり能う限り命題の冗長度を高めることへ行き着く。著作が体系化できる時その情報量は特定命題へ費やした冗長度に比例する。
 形而上学命題、乃ちべきの問いは、社会学的既存知識や数学的論理法則の定義から直に導けない。