鈴木雄介ブログ
2010年9月17日
獣
もし宇宙が
ひらけていれば
その底さえ
だれにしられてもない
僅かに傾いた
星の合図を
てのひらにのせ
きらきらと流す
笹舟はもうない
刈り取った獣は
笹など風流にも
なにも聞こえなかった
旅の終りに
人が見た
卑しい魔物
消えゆく泣き言
罪をしれ
誰も
逃れられぬ
死ぬだけの世の罪を
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