2010年7月22日

日本学

東京文化の内に入り込んだ関西圏の文化要素が、それ自体で我々のいう友情を理解しないのを多くの日本人は知らない。究極では公家の様に恋愛以外に生活要因のない特殊な袋小路が、その周辺人民へ与えた永続的影響の所為という気がする。逆に武家の伝統の強かった関東圏で、江戸から続く東京下町の影響下を除いては、これらの風俗が普くみられることは殆どまるでない。太宰治『走れメロス』に描写される様な友人を裏切る訳には行かないという感覚は、私の知るどの関西人より関東以北の地域一帯で普通。
 まるでこの事情と離れた地域、九州や北海道ではこのどちらの傾向も散発的にみられるらしい。そして文化気質の達は、それぞれ関東圏と関西圏に近づくに従って明らかに変容する。
 アリストテレス哲学が友情を永久視した理由に当時のギリシア社会で、自由市民自身による労働経済の必要が極端に薄く、生殖そのものを嗜好した人種には奴隷と同等の地位への落下が含まれていたという避妊不可能な時代要因があったかも。又、熱帯圏で上昇する放埒への向きは、再生産率による自然淘汰(それは原始状態とも称されるが)が最適になる環境誘因もあった。この知識から倭人らが奴らの性愛を自己植民作用らしく実践しているのは、特に関西圏の公家社会の文化が影響した地帯では幅広い。つまり公家の生殖隔離が彼らの異常な人口密度を与える第一の原因で理性的な婚姻契約なしに生殖行為に及びその人口構成から特定の低い理性しかない品種を選別していく。これが倭人、特に皇居辺に住み続けてきた京都の民や東京の民で異様に歪んだ性癖(いわゆるhentaiとして国際化された概念で捉え得る)を用いる因果。そして本居宣長の本能主義に原理化された神道の教説にも同じ退行・退化的理由を見出せる。
 天皇は東洋の奇種の代表を主張しながら上述の経過をくりかえすなかで、己の歪んだ風習をさらに歪んだ風変わりなものへと変態化するのに成功した種族。そして天皇の中には父系人種差別主義者として一切の友情感覚は存在せず、他の同性とは協調しない代わりその脳内にあるのは姦淫の欲求だけだろう(『源氏物語』)。これがなぜ関西文化圏の影響下では偶像崇拝と共に頽廃した風習が広まるかの原理。