誰からも忘れ去られた小さな花壇に
植えられた球根が水仙を咲かせる
雨足が去ったころようやく気づく
誰もみなこうしていのちを授かると
勘違いした試験の答案
どうせ人間なので
それくらい許容されると思えば
当然この世ではのけ者扱い
つまらない同級生とか
ほか諸氏多生
別に探してもないが
つまらない世界観
難しい理屈は抜きに
生きようとした少女は
あっという間に都会でおちぶれ
生きる屍みたく説教を垂れた
僕は中学で丸刈りにされた
面白いというか趣深くも
それを強要した教師は仏教徒でなく
僕らへ竹刀や足蹴で暴力を振るった
儚く小さな隙間
に見えるだろうそこは
数えきれない人間どもが流れさる
橋の上のキリストの産まれた日の夜景
大体に於いて
なにも見るべきものもないこの世だが
唯一そこで楽しげなのは
歩き去る小学生らのおふざけくらい
王様はすべてを見下し乍ら
勝ち誇った様に万物は
税収の為にあると考えていた
警備する武器を山ほど蓄えつつも