2010年3月25日

工学

始めに政治面での知恵を付け加えたいが、環境事業は今のところの地球世論では多数派なので、この営利による収穫率が大幅に低まらない限り、当該論文の存在は表立って公にされない方が良い。難しいのはこの論文の主旨を国際的に公然にすべき時期であり、だがそれは政治面でのみ発見できるだろう。
 地球温暖化への決定的な対策措置として次のアイデアが適切。それは我々が一戸毎に実際にしている如く、星の内外での温度差を利用し星内の熱を星外へ排出すること。つまり空調衛星を、主に熱孤島化している世界都市の上空へできれば複数個飛ばすこと。実際には、宇宙エレベーターという装置の機構が大部分転用できる。
 先ずエレベーターシャフトといえる地球の都市上空、大気圏から大気圏外の宇宙空間までいわゆるエアコンでいうヒートポンプを通す。これは行き返りの二系統へ冷媒を詰めればよい。また熱損失を防ぐため、裏返しにアルミ状の被膜とその上へスタイロホーム等の襟巻き層をとる。次に都市上空部へは、エアコンの様な冷媒管をファンで扇ぐ幾つものプロペラ機構をとりつける。最後に、宇宙空間側へは空気がないので、代わりに熱放射のかたちでエントロピーを排出するための複数の電灯を設ける。そしてこの電灯には地球側への跳ね返りがないよう、全反射できるよく磨かれた銀色の浅いパラボラ状の傘が要る。それらのヒートポンプ作動の主要な機構は、メンテナンスし易いよう地球側の上空へまとめておくといい。あとからヘリコプターか何かで大気圏内から容易に上陸できる。又、もし電灯の交換が要るときのため、宇宙側へはロボットが自動的に交換作業できるメンテナンス用の走路と機構、それと交換部品をもちこむ別の衛星とのドッキングのできる数ヶ所の接続口が要る。