2010年2月6日

お金もうけゲーム

大都会にでてきて僕は沢山のビルを見た
あんまり立派じゃない人たちが普通に暮らすそこを
とても冷たい世の中だから僕は誰とも話さなかった
そしてテレビの中で王様が幸せそうに暮らすのを見た
もし母がいなくなってしまったら
僕はもう誰とも話が通じなくなるかもしれない
ほとんどの人はお金もうけが目的で生きていた
そしてそれなしでも話が通じる人はほとんどいない
母は別に意味もなく
僕を産み育てた
だけど僕が世の中に見たのは
それよりもっと無意味なお金もうけゲームだった
お金もうけゲームはどこかからやってきて
その世界のぜんぶを支配してしまった
そして震える僕の全財産を少しずつ蝕みながら
まるで何もなかったかの様に海の砂場へと還していった